僕は幼少期、祖父母・両親・姉と過ごした。
しかし祖父はほぼ入院生活で父は出張ばかり。
家には祖母・母・姉しかおらず、女性の中で育った。
それもあり男という性を認識していなかったのかもしれない。
なぜ姉と同じ服やスカートを履いたらいけないのか。
なぜピンクを選んだらいけないのか。
姉が習っていたピアノに行きたいと言った時も、男なんだからピアノはダメと言われ、水泳や少年野球に行かされていた。
今は女装をしたいなどの欲は全くないが、当時はどうしてもスカートが履けない環境にモヤモヤしていた。
そんな中唯一、祖母だけがその気持ちを理解してくれた。
家族に内緒で僕にピンクのスカートを買ってくれて、祖母は「私の前では自由に履きなさい。」と言ってくれた。
心が救われた。祖母はいつもそうだった。
僕のやりたい事に絶対にNOを言わない人だった。
とにかく愛情の人だった。
だから僕も祖父が入院中は寂しいだろうからと毎日祖母の布団で一緒に寝ていた。
我ながら可愛い孫だったと思う(笑)
そして幼稚園に通いだし、益々男と女が分けられる環境になった。
当時は何も意識していなかったが、無意識に喧嘩の強い男の子やリーダーシップを取るような男の子の近くにいたような気がする。
しかし僕は女の子に非常にモテた。
自分で言うのが恥ずかしいくらいにモテた。
だから周りはもっと僕に男を求めた。
その環境がどんどん辛くなって行き、同時に僕から謙虚さを奪って行った。
周りを馬鹿にし、弱いものいじめをし、人から怖がられる事に快感を覚えてしまった。
そのまま小学生になってしまった。
しかし、一歩ずつ大人に近付いていく小学校という環境で、そんなものは通用するはずもなかった…
takuma.
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